2025年3月19日水曜日

岡田武史さんのお話

 月刊誌『致知』2025年4月号に、日本代表監督を二度務め、現在は今治夢スポーツ会長でいらっしゃる岡田武史さんと福岡ダイエーホークス監督の小久保裕紀さんの対談が載っています。盛大附属サッカー部はチーム目標を決め、これからチームフィロソフィーを確立しようとしています。2人の対談で出された話題はどのお話も興味深い内容でしたが、岡田さんがおっしゃっていた言葉で、私たちにも影響を与えるであろう部分を抜粋して紹介します。

 僕は今の岡田メソッドをつくり上げる前に、フィロソフィというのをつくりました。「ENJOY」(サッカーを始めた時の喜びを忘れるな)、「OUR TEAM」(自分のチームだと思え)、「DO YOUR BEST」(チームが勝つために全力を尽くせ)、「CONCENTRATION」(いまできることに集中せよ)、「IMPROVE」(現状に満足せず常に進歩せよ)、「COMMUNICATION」(お互いを理解しよう)の6つなんです。
 すべての選手が自分のチームだという意識を持って参加することがとても大事だし、そこで全員が同じ方向を向いて前進するためにフィロソフィをつくり、岡田メソッドをつくったわけです。

 選手はもちろん自分をこうしたいというものを絶対に持たなければいけません。それが主体性ですね。そしてもう1つ、多様性を受け入れること。人は皆違うことを認め合って、共通の目的のために落とし所を探っていかなければなりません。そうでないと組織になりませんからね。(中略)
 勝つチームを分析すると、必ず一体感があります。共通の目的は勝つことで、そのために互いに認め合う。そして実際に勝ち始めたら、どんどん一体化していくんです。

 僕は、運というのは誰にでも、どこにでも平等に流れていて、それを掴むか掴み損ねるかの差じゃないかと思っています。そして運は常に準備していないと見過ごしてしまうし、それは結局、練習の時にマーカーからマーカーまで全力で走り切れるかどうか、そういう小さいところが分かれ目になるんです。

 運ってフィフティ・フィフティだと僕は思っています。世間的には僕が成功ばかりしているような印象があるかもしれないけども、陰ではそれ以上にたくさん失敗をしてきているんです。
 ただ1つよいところがあるとしたら、簡単にあきらめないこと。そうすると不思議なことに、最後には運があったんと思える状況になっているんです。(中略)いま自分にできることに精いっぱい取り組んでいくこと。それが結局は運に恵まれ、豊かな人生へと通じる道ではないかと僕は考えています。


 感銘を受けるお言葉がたくさんありました。組織づくりは簡単ではありませんが、ここに心を配らなければチームとしての成長はないでしょうし、目標にはたどり着かないでしょう。実質3年もない高校サッカーで仲間たちと良い思いをするために、チームを強固に築き上げていきましょう!

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